海の声 TIẾNG BIỂN

ベトナムは過去の長い戦争で、言葉では言い尽くせない苦難を経験した。その記憶はまだあたらしく、人々の間に平和を願う気持ちは強い。南シナ海のパラセル諸島海域の問題は、ベトナム人に大きな不安を与えているが、平和的な解決の道を探している人も大勢いる。

母国の芸能人仲間は、支援コンサートを開いたり、メッセージを発信したりとそれぞれの方法で行動をしている。そして僕も一つの歌に出会い、東京からこの歌を歌って母国の平和を願おうと思う。歌の元になったのは、南シナ海で国防に励んでいる一人の兵士が、自分の家族に宛てて詠んだ詩だ。故郷で待つ妻に心配しないようにと語りかけ、幼子を寝かせるために受話器ごしに波の音を聞かせたりと、心温まる詩だ。その詩に、「海と島」をテーマに数多くの作品を生んできた有名な作曲家のクィン・ホップさんが曲をつけた。この曲は他のベトナム人歌手がベトナム語で歌っているが、僕はクィン・ホップさんの希望に応えて日本語で歌うことにした。日本語の歌詞は、友人のシンガーソングライターのよしもとかよさんが書いた。メロディも日本語の歌詞も気に入って、すぐに覚えて歌うことが出来た。演奏はマイ・バー・チュンさんのギターで、爽やかでロマンチック、そして穏やかな雰囲気に溢れている。そしてこの曲には別バージョンがあり、そこではサックスアーティストのチャン・マイン・トァンさんが演奏に参加してくれている。

東シナ海では、今も眠らずに海を守ろうとしている兵士達がいる。ベトナム船に同乗し、命がけで取材をしている外国の記者たちもいる。彼らは故郷や家庭をどれほど懐かしく想い、その家族は朝も夜も海の上にいる肉親の無事を祈っていることだろう。

これ以上一人の人間も傷つけ合うことなく、海に平和が戻りますように。離れ離れの家族が一日も早く一緒に暮らせますように。心から祈りながらこの曲を捧げます。

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海の声 - ハイチュウ │ TIẾNG BIỂN - HẢI TRIỀU

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作曲:クィン・ホップ
日本語詞:よしもとかよ

故郷で 待つ君に 伝えたい
穏やかな 潮風と海の声

祈ってる いつの日も 

雲の垂れこめる 嵐の夜でも
君の星空を 僕は守っている 

光溢れる朝 夢見て おやすみ
懐かしい歌に 心 あずけて 

lalala…

故郷で 待つ君に 伝えたい
穏やかな 潮風と海の声

祈ってる いつの日も 

悲しみの雨が 止む日を 信じて
君の星空を 僕は守っている

夜明けの輝きに 船を漕ぎだす 
君の微笑みを 胸に 抱いて

060.gifお問い合わせ: haitrieusinger@gmail.com

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by haitrieu | 2014-06-22 11:16
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